
スズキは「スズキオシフェス」と題したテーマとして、多くのユーザーにスズキ二輪車の魅力に触れてもらい“スズキ推し”をしてもらえるワクワクするブース展示を演出した。昨年のミラノで発表したDR-Z4S、DR-Z4SMを始め21機種26台を展示。若者への訴求ではカプコンの人気ゲームとの連携やショートドラマなども注目された。
新型モデルに注目が集まるところでが、同社は新規の若者層への訴求にも注目される。同社二輪事業本部の田中勉・本部長はカンファレンスで「3月上旬、カプコンの人気ゲーム『ストリートファイター6』と連携した『GSX-8R Tuned by JURI』を展示。ストリートファイターシックスのキャラクターでバイクを趣味とするJURIをイメージしてデザインした。先日開催された『CAPCOM CUP 11/ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024』の大会会場で展示を行い、大きな反響読んだ」などと、新たな取り組の成果を強調した。
同社はe-ゲームを通じて、これまでバイクとの接点、触れる機会がなかった若年層への興味喚起に取り組んでいる。すでに四輪のジムニーでも展開しており、二輪でも新たな展開として積極的に取り組み始めた。
さらに「新たな施策でスマホの縦型映像でWebショートドラマ『初風のきせき』を制作いたしました。元乃木坂46の樋口日奈さんが主演を務め、今を生きる若年層の生き方に焦点をあて、迷いながらも自分の道を切り開いていく姿を、バイクを題材に描いておりバイクへの興味を促す内容としています」と、ドラマをアピール。
ドラマではVストローム250SX、GSX-8RHayabusaが登場。3月21日よりYouTubeとTikTokで公開し、300万回以上の閲覧がされたとしており、ブース内でも上映すると視聴を呼びかけた。

二輪事業本部の田中・本部長

「ストリートファイター6」とコラボした「GSX-8R Tuned by JURI」

Webショートドラマ「初風のきせき」を上映
カーボンニュートラルに向けた取り組みの一環で、昨年の2024 FIM世界耐久選手権コカコーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会に続き、今年も同大会に参戦することをアピール。昨年は、燃料やオイルなどで環境に配慮した素材を使用した「チームスズキCNチャレンジ」としてサステナブルアイテムを採用した実験的な取組であったが、完走車37台中8位でレースを終えている。
同社では昨年以上にサステナブルアイテムの利用を広め、今年8月の同レースへ参戦。チーム名は昨年同様「チームスズキCNチャレンジ」で、参戦クラスはエクスペリメンタルプラスで戦い、パートナー企業のサステラブルアイテムを使用して、新技術の開発を兼ねて参戦するという。
3人体制のライダーは現時点で未定とした上で、津田拓也選手が開発しテストライダーとしてチームを支えるという。耐久レースの厳しい条件での実験で環境性能技術の開発の加速に加え、人材育成やモチベーション向上を図り、将来への製品づくりにつなげるとして、参戦車両を展示した。

左より「チームスズキCNチャレンジ」佐原真一プロジェクトリーダー、津田選手、田中・本部長。車両は鈴鹿8耐参戦マシン。
車両展示では、昨年のミラノショーで発表した「DR-Z4S」「DR-Z4SM」を披露。特にDR-Z4SMではスーパーモトのアグレッシブなスライド走行を彷彿させる体験、撮影コーナーを用意した。昨年より公道走行調査を実施進めてきたという原付一種の「e-PO(イーポ)」の参考出品。またゲーム「ストリートファイター6」とコラボした「GSX-8R Tuned by JURI」を展示。

DR-Z4S
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DR-Z4SM
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原付一種「e-PO」