
循環型マーケットデザインを展開するオークネットの子会社、株式会社オークネット・モーターサイクル(オークネットMC)は、業者向け中古バイクオークションをはじめ、バイク販売店の経営・運営業務を総合的にサポートする各種サービスを提供している。「店舗支援サービスは使い倒せ!」の今回は、すでに本サイトの同コーナーでも6月に「バイクの窓口」の利用メリットの中で触れた、Webikeの「ウェビックバイク選び」との連携でのメリットと利便性について注目した。
オークネットMCが木曜に開催する会員制業者間の中古バイクオークションでは、同オークションで落札した車両を店頭在庫として販売するほかに、会員サービスとして提供する共有在庫「MOTO BAZAR」(モトバザール)への出品も自動的に可能で業者への販売ができ、販売先が大きく広がる。これによりモトバザールの在庫車両は、利用が広がり現在8000台を超えるほどに充実している。
一方で、モトバザールは会員店であれバ24時間365日、いつでも車両を仕入れるこができる。店頭に来店者の希望車両がなくても、モトバザールよりいつでも車両を探して、来店客に希望に沿った車両を提供できることから、積極的に活用する会員店も数百店におよび、年々利用が拡大している。
昨今ではモトバザールと、バイク用品ECサイト「Webike」や中古パーツECサイト「Webikeガレージセール」、業者向けECサイト「Webike問屋」などを多彩に運営するリバークレインは、リバークレインが運営する中古バイク販売仲介サイトの「ウェビックバイク選び」と連携している。ウェビックバイク選びは会員店からの出品登録台数は約5万台(9月中旬時点)におよぶ。
モトバザールとウェビックバイク選びの連携では、オークネットMCの中古バイクオークションの会員でモトバザールの利用可能となる会員店が、同時にウェビックバイク選びの加盟会員になっている販売店が、ウェビックバイク選びに中古バイクの情報を登録した場合に、簡単に自動でモトバザールにも同じ車両情報が共有在庫として登録されるというものだ。
通常であれば、別々の会社が運営する中古バイクの情報システムに、同じ車両情報を2回、3回と掲載先のシステムごとに登録や出品のため車両情報の詳細を入力しなければならない。会員店にとっては、ただでさえ人手不足なのに手間が2、3倍になってしまう。こうした手間を最小限に抑え、なおかつ会員店は販売先がウェビックバイク選びに車両を登録することで、同時に1クリックでモトバザールにも掲載できてしまう。1回の登録、入力で二つの販売先に登録でき、大きく販売先が広がる。
具体的には、ウェビックバイク選びに車両登録する時点で、「モトバザール(共有在庫)展示する」と表示される項目に「展示」を1クリックして登録するだけで、その車両情報が共有在庫サービスのモトバザールにも出品できて販売できる。また、ウェビックバイク選びはユーザー向けの情報サイトで、モトバザールは業者向けのシステムのため、車両価格はそれぞれのシステムで市場価格に合わせて別々に設定できる。
オークネットMCのモトバザール利用可能な会員が、ウェビックバイク選びの連携利用を希望する場合は、オークネットMCまたは、同社営業担当に連絡することで両サービスの連携を活用できる。
近年では、業者間の中古バイクオークションの平均落札単価は、22万円を超えて推移しており、販売店の流通段階では仕入れ価格と、小売価格も上昇しているものとみられる。会員店、特に中小の会員販売店にとって、資金面などで車両の仕入れは厳しいものになっている。こうした会員店にとってモトバザールは、圧倒的に心強いサービスといえる。
来店客の希望車両をモトバザールで探すことで、在庫を持たなくてもユーザーに車両を販売できるため、利用会員が近年では増加傾向を示すとしている。こうしたサービスこそ、実際に利用している会員は、他店に利用していることを言わないものだ。
ウェビックバイク選びを利用している会員店、特に中小規模の会員は、モトバザールへ自動登録でき連携したサービスを利用しない手はなさそうだ。