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【バイク業界「ウォッチ」.11】 外国人留学生もオートバイユーザーとして拡大  対応可能に

【バイク業界「ウォッチ」.11】 外国人留学生もオートバイユーザーとして拡大  対応可能に

2022.08.25

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【バイク業界「ウォッチ」.11】 外国人留学生もオートバイユーザーとして拡大  対応可能に

【バイク業界「ウォッチ」.11】 外国人留学生もオートバイユーザーとして拡大  対応可能に          歌代徹(AJ千葉・専務理事/読売自動車大学校非常勤講師)

 

 

自動車整備専門学校に通っている外国人留学生の比率が高いことを以前紙面でも掲載いたしましたが、自国でオートバイに乗っていた学生は意外と多いことが判りました。専門学校に限らず、大学や業界外で仕事をされている方も同様だと思います。

 

 

日本の在留外国人でも1位は中国、2位は韓国ですが、3位はベトナム、7位にインドネシア、8位に台湾と、オートバイやスクーターが日常生活に根ざしている国の出身者が意外と多く、日本の免許を取得したり、外国取得免許の切り替えて乗られる方も今後増えてくるのでしょう。

 

 

日本人の出生率があまり上がらない中、若者人口はしばらく減少が続きます。

オートバイユーザーの高年齢化が進んでいますが、そうした外国人ユーザーの受け入れを考え、免許取得のアドバイスや保険加入など、店頭でできることの準備を進めておく必要もありそうです。

 

 

運転免許試験については、国連(ジュネーブ条約)で決められた内容に準じた「道路交通法」に基づいた法令試験と、実技試験または講習に合格し外国人であっても在留カード(住民票に当たる居住登録と同じ)を所持できていれば、日本での運転免許取得が可能ですし、オートバイや原付車の登録申請も可能です。

 

 

通勤など使用されている方はまだ少ないでしょうが、今後は労働環境整備が進み居住者が増えたり、収入の問題などが解決してくれば、オートバイを趣味で乗られる方、仕事で乗られる方も増える可能性があります。

 

 

東京都内でも、飲食物配送業においては外国人の方がスクーターなどを使用して、業務をされているのをみかけるようになってきています。留学生を含めた日本人以外の方が運転免許を取得し、オートバイやスクーターに乗られるようになってくると、接客対応や修理受付など、いろいろな対応をする必要がでてきます。

 

 

整備の基準も基本的には世界共通(オートバイメーカー基準がほぼ同じ)ですので、大きく問題にはならないと思いますが、純正部品や消耗品の価格が現地価格とは大きく異なる可能性もありますので、事前の見積もりなど、慎重なコミュニケーションが必要になります。今後は、日本人以外のお客様も増えてくると思われますので、各店舗でも準備をされておくとあわてずに済むでしょう。

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