南海部品は3月1日、創業70周年を迎えたのを機に、企業ロゴマークとスローガンを新たにした。創業以来、オートバイ市場や業界も大きく変わり、新年では新型コロナで過渡期を迎え、こうした変化の時代に将来も適合していくなどとしている。
同社は1953年(昭和28年)の設立以来、高度経済成長や80年代のバイク全盛期、さらにバブルの崩壊、近年では新型コロナによって所有価値、体験価値、手段価値などバイクの価値観が多様化しており、自身のライフスタイルや趣味にあった楽しみ方をする時代にてきたとしている。
こうした時代の変化に適合していくため、70年続いたそれまでのコーポレート・アイデンティティ(CI=ロゴマーク)と、新たなスローガンに「すべてのバイカーの想いに応えられる企業へ」として再スタートするもの。
日本にオートバイ産業が芽生えたばかりの昭和26年、南海部品は大阪にオートバイ部品・用品の専門商社として中嶋商店を創業し、昭和28年に南海部品を設立。ライダーのニーズをオールラウンドに応える「オートバイ用品のデパート」をキャッチコピーに、自社製品の開発、信頼できるブランド商品の販売、さらに全国販売網の確立、通信販売など広く事業を展開してきた。
バイク市場全盛期の80年代にはGPレーサーのフレディー・スペンサーなど世界で活躍する名だたるライダーとスポンサー契約し、自社レザースーツの製法技術は飛躍的に進歩させ、市場でも多くのライダーの支持を得て「南海部品」の名は世界ブランドへと確立してきた。