ランブレッタ(Lambretta)の総輸入元のモータリストは、ランブレッタ・ブランドの75周年を祝う2機種の新しいモデルがは発表されたとしている。新機種はネオ・レトロ・ランブレッタの頂点を飾る「ランブレッタG350」、シャープなデザインが特徴の「ランブレッタX300」。ともに日本での発売は現在のところ2023年春頃にの見通しとしている。
◆ランブレッタG350
同機種は2019年の伊ミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で発表され、注目を集めた新型モデルのG325 Specialのエンジン排気量を引き上げられ市販化されたモデル。現行のV-Specialシリーズ同様に、クラシック・ランブレッタのデザインを基調に、現代によみがえるネオ・レトロ・ランブレッタの頂点を飾るモデルとしている。開発や生産などがでCOVIDパンデミックの影響を受け大幅に遅れていたもの。
デザインはV-Specialシリーズで現代によみがえったランブレッタならではの流麗なボディを、さらにシャープにリフレッシュさせたという。丸みを帯びた柔らかさとエッジの効いたスタイルを絶妙に融合させた。
330.1㏄の水冷エンジンを、フルメタル・モノコックボディに搭載した。フルカラー・TFTディスプレイ、ダブル・リンク式フロントサスペンションシステム、デュアル・チャネルABSを採用するなど、最新の装備をクラシックなスタイルに溶け込ませた。
◆ランブレッタX300
X300は極めて現代的なラインを与えられ、以前として一見してランブレッタとわかるようなスタイルながらも、全く革新的なスクーターとして作りだしたという。面を鋭く切り出したかのようなシャープなデザインは「ダイヤモンド」ラインと呼ばれ、固定式フェンダーはランブレッタらしさを強調する。
ボディの主要な部分をスチール製としたセミ・モノコック・スタイルには、ダブル・リンク式フロント・サスペンションやダブルディスクブレーキ、デュアル・チャネルABSと大排気量のエンジンを支える足回り、BOSCH製フューエル・インジェクション・システムはスムースかつパワフルな走行を提供するという。キーレス・エントリー・システムも装備した。
G350の生産は2022年11月、X300は2022年10月下旬に開始される予定。12月以降、順次欧州で出荷される見通しで、両機種とも日本での発売2023年春頃の見通し。
【ランブレッタ誕生75周年】
ランブレッタは1947年に最初のスクーターを発表して以来、イタリアから発信され高品質、かつライフスタイルを彩るモデルとして世界で愛されてきたスタイリッシュなスクーター。スポーティーでプレミアムな位置づけを誇り、1970年代前半にイタリアでの生産を終了していた。しかし、2017年に復活して以来、アイコニックなイメージを現代のスタイルに上品に融合させたV-Specialシリーズを育て続けてきた。世に誕生してから75周年を迎え、このほどラインアップを追加、一層ランブレッタ・ブランドをほかに比肩するもののないスクーター・ブランドとして高めていくことを決意しているという。
6月6日から開催されたフオリサローネ/ミラノ・デザイン・ウィークでは、ランブレッタ・ミュージアムと協業し、ランブレッタ・ブランドの75周年を祝うとともにランブレッタG350と同X300を発表。同時に開催されたヒストリー展示では、最初のランブレッタであるモデルM(A)や、そのデザイナーや当時を代表する女優・ジェーン=マンスフィールドらが過去の歴史を彩る存在として展示され、注目を集めたとしている。
【ランブレッタの今後】
現在のランブレッタの主要モデルはリーズナブルながらスタイリッシュなプレミアム・スクーターとして底堅い人気を誇り、50㏄、125㏄、200㏄(170㏄)の3排気量ラインアップを持つV-Specialシリーズとなる。2022年に新色を追加し、今後も継続販売され、さらにテコ入れされる予定としている。11月に開催予定のEICMAでは、さらにニューモデルを追加して話題を提供する予定としている。
モータリストでは、ランブレッタを2017年の復活と同時に取り扱いを開始し、日本市場で取扱販売店を増やすと同時に、プレミアム・スクーター市場を着実に育ててきた。発表されたX、Gシリーズは、現行のVシリーズに加えてランブレッタ・ブランドをさらにプレミアムに育てるための重要な商品と位置づけているとしている。同社はランブレッタ本社とこれまで以上に深くタッグを組みながら、信頼される供給とサービスを武器に、今後も日本でのランブレッタ・ブランド浸透のため、全力を尽くすとしている。