
ドゥカティジャパンは、伊ドゥカティ本社が初のモトクロスモデル「デスモ450 MX」の生産を開始したと発表した。欧州市場から順次発売し、パフォーマンスを高める各種パーツも用意。日本での発売は2026年春を予定している。
近年、主力のスーパーバイクなどでも車重の軽量化を目まぐるしく進めてきたドゥカティが、いよいよモトクロス市場に参入する。パワフルで軽量、そして優れた信頼性と実際のレースをテストの場として開発した同機種は、ライダーのライディング・スキルを高め、ライダーの限界をさらに押し広げるという。
デスモドロミック・エンジンによる力強いパワー・デリバリーに加え、優れたシャシーと革新的なエレクトロニクスにより、高いパフォーマンスを発揮。同機種ではドゥカティ・コミュニティを拡大することを目的として設計し、本格的オフロード・バイクのフルラインナップを構築する最初のモデルとしている。
エンジンはデスモドロミック・バルブ駆動システムを備えた単気筒449.6ccエンジンを搭載。低中回転域ではセグメントのベンチマークとなる豊かなトルクを発生し、非常に優れたパワー特性を発揮することで、スタート時およびコーナーにおいて各ギアをより有効に活用することが可能だとしている。軽量化したアルミニウム製フレームは、堅牢な構造、軽さ、剛性を最大限に高めるために、溶接箇所を最小限に設計したという。
エレクトロニクの面でも実際のリヤホイールのスライドを正確に把握し、車両のパフォーマンを制限しないよう、トラクション・コントロールが適切に作動する状況を識別するシステムを搭載した世界初のモトクロス・バイクとしている。
すでにMXGP世界選手権でジェレミー・シーワーとマッティア・ガダニーニが乗るマシンに、より近づけるための数々のアクセサリーも用意する。提供するパーツはホイール・ハブ、トリプルクランプなどのビレット・アルミニウム削り出しのファクトリー・コンポーネントに加えて、コンプリート・エグゾースト・システムやアクラポヴィッチ製チタニウム・スリップオン・サイレンサー、ブレンボ製レーシング・ブレーキ・キャリパーなど。
アクセサリーは段階的に製品群を拡大していく。 ファクトリー・ルックではドルディ・パフォーマンスとのコラボレーションで作成したテクニカル・アパレル・コレクション用意。同コレクションには、アルパインスターズのジャージ/パンツ/グローブ/ブーツのセット、アライのヘルメット、ウィンドベスト、ソフトシェル、レイン・ジャケットなども提供。
同機種の発売は2025年7月からヨーロッパと北米の一部から始め、その後は順次世界中に販売を拡大する。