ヤマハ発動機は51~125㏄の原付二種の電動(EV)スクーターの実証実験を次期段階に進める。北海道を除いて来年2月からはじめて3カ月間利用してもらい、全国各地で異なる季節、場面での利用実績を探る。実証実験への応募を募り、車両はEVスクーターの「E01」(イーゼロワン)を使う。
今回は実証実験の第二期となる。北海道を除く日本各地で実施する。利用期間は2023年2月から車両の受け渡しを行い、3カ月間にわたって車両を利用してもらう。実証実験では全国各地でさまざまな季節や走行環境などの状況で利用してもらい、原付二種クラスのEV車の市場での受容性を、より深く探ることを目的に行う。
同実証実験は第1期として7月から3カ月間の実施。募集台数100台に対して25倍を超える応募を受けたとしている。同社は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO2排出量を、2010年比で90%削減する目標を掲げている。この実証実験はその目標達成に向けての一環で取り組んでいるもの。
◆実証実験の概要
・車両受け取り期間=2023年2月1日から28日
・車両の利用期間=車両受け取り日より3カ月
・貸出窓口=全国の専売店のYSP(一部北海道地区除く)
・台数=100台。
・リース料=月額2万円(税込み)
◆実証実験への応募
・応募期間=今年11月18日~27日
・参加条件=満20歳以上、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上の二輪免許保有、応募者名義のクレジットカード保有、3カ月の車両継続利用、利用開始後のアンケートへの回答
・応募=実証実験の詳細およびホームページより応募が必要
◆車両の「E01」
・乗車店員=2人
・シート高=755㎜
・バッテリー種類/型式=リチウムイオン電池/ESB5
・1充電走行距離=104㎞(60㎞/h定地走行テスト値)
・充電時間=約1時間(急速充電)/約5時間(普通充電)/約14時間(ポータブル充電)