BPグループ傘下の潤滑油ブランドの国内製造・販売を統括する BPカストロール株式会社は、ブランドロゴ、パッケージの改訂を含むブランドの刷新を発表した。市場におけるカストロールの独自性に富んだポジショニングに加え、移り変わりの激しい市場のニーズ、ビジネス機会に柔軟な対応を目的としている。
カストロールは潤滑油・サービスソリューション分野において、より多様なユーザー層にアピールすることを目指し、従来のコアな強みと差別化要因とは何かに焦点を当て、新たなブランドロゴを、よりモダンでダイナミック、そしてより活き活きとしたデザインを採用した。新ロゴは、カストロールのアイコンである赤、緑、白のカラーを保ちつつ、デジタル時代に合わせ、ブランドが多くの人々の記憶に残りやすくなるよう設計したという。
中核となる潤滑油事業を補完し、ユーザーへの付加価値となるソリューションとサービスを提供する機会を常に模索。近年、車両メーカーや市場ニーズも電気自動車への移行が進む中同社では、「電気自動車(EV)用トランスミッションフルード、サーマルフルード、グリース」や、英国に最先端の電気自動車用製品のR&Dセンター開設に約6000万ドルの投資を発表。他方、データセンターで活用される液浸冷却フルードについて、Submer社(スペイン)の全製品に採用されることが発表されるなど、新たな事業への展開を図っている。
カストロールの 二コラ・バックCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー) は「世界が変革期を迎え、炭素排出量実質ゼロを目指す中、モビリティと産業の世界はかつてないほどの速度の変化に直面しており、お客様はより持続可能なソリューションを希求している」などと、社会の変化への対応の必要性を挙げる。
同ミシェル・ジューCEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)は「ブランドの刷新とは、単に看板を変えることではない。それは成長、差別化、長期的な成功を促進するための戦略的責務」などとしている。さらに、ブランドの刷新では、新たなサウンドロゴを制作。音楽と音響デザインにより、加速感、推進力、ダイナミックな動きを際立たせるものとした。また、製品パッケージも2024年より各製品毎に順次変更を進める。