ハーレーダビッドソンジャパンは、2025年モデルを1月上旬に発表した「X350」「X500」「ストリートグライド」「ロードグライド」「トライグライド ウルトラ」「ロードグライド3」を加えて、同月下旬に14車種を公開し全20機種を発表した。日本仕様の詳細については、3月以降に発表するとしている。
【トラッカースタイルの「X350」とアメリカンロードスタースタイルの「X500」】
2023年秋の登場以来、日本で人気の高いという「X350」「X500」は、価格は据え置き、新カラー・コズミックブルーを加えた4色展開(ダイナミックオレンジ、ドラマティックブラック、ホワイトパール)で販売する。特に日本初の“普通二輪免許でハーレー”として、初のハーレーデビューの若年層やセカンドバイク需要などで人気が旺盛な「X350」を中心ライダーの注目を集める。
軽量で取り回しのしやすいコンパクトさを備えたトラッカースタイルの「X350」と、アメリカンロードスタースタイルの「X500」は、ハーレー伝統のスタイリングと街乗りに最適化させた最新テクノロジーを融合したという。両モデルは、並列ツインエンジンの排気量にフレーム、シャシー、マフラー、サスペンションなど、ほぼ全てが異なる設計で、それぞれにオリジナルな魅力を有するモーターサイクルとしている。

X350新カラーのコズミックブルー
【大幅にアップデートした6つの新クルーザー】
ハーレーダビッドソンの象徴でもあるクルーザーカテゴリーでは、モデル毎に味つけが異なる3タイプのMilwaukee-Eight117パワートレイン(クラシック、カスタム、ハイ アウトプット。排気量はいずれも1923cc)を搭載した全6車種を発表。
一新したモノショックリアサスペンションを備えたソフテイルシャシーを共通して採用し、ディスプレイや多彩なライドモードなど最新テクノロジーも網羅し、ノスタルジックからハイパフォーマンス、大胆なカスタムまで多様なスタイリングで自分らしさを表現できるという。クルーザー本来のクラシックな乗り味を最新テクノロジーで堪能できるソフテイルMilwaukee-Eight117 Classicエンジン(トルク156Nm/馬力91hp)を搭載するスタイリッシュボバーとして、日本のライダーの支持も厚い「ストリートボブ」と、ビンテージディテールにロックンロールスタイルが融合した「ヘリテージ クラシック」。

ストリートボブ
極太リアタイヤのモダンチョッパー「ブレイクアウト」と、ファットカスタムの元祖にしてアイコン「ファットボーイ」は、Milwaukee-Eight117 Custom エンジン(トルク168Nm/馬力103hp)を携えて、カスタムクルーザーの新たな境地を切り拓いたとしている。
スポーツライディングのフィーリングをトルクフルなクルーザーへと昇華させたMilwaukee-Eight117 HIGH OUTPUTエンジン(トルク173Nm/馬力114hp)は、ファクトリーカスタム クルーザー「ローライダーS」と、そのパフォーマンスバガーカスタム「ローライダーST」に搭載する。また「ローライダーST」は、仕上がりをクロームトリムとブラックトリムのいずれかから選択が可能となり、スタイリングのバリエーションがさらに拡充したとしている。

ファットボーイ

ローライダーS
【ハイウェイモデル「ストリートグライドウルトラ」】
2025年の新モデルとして「ストリートグライドウルトラ」を発表。長距離ツーリング体験がさらに進化するというストリートグライドで導入されている快適性、テクノロジー、パフォーマンス、デザインの各要素はそのままに、自由と冒険を求めるライダーのタンデム長距離ツーリングをサポートする新機能を加えたモデルで、グランドアメリカンツーリングカテゴリに加わるハイパフォーマンスモデルとしている。
【NEWアドベンチャー「パンアメリカ1250 ST」】
アドベンチャーツーリングカテゴリでは、「パンアメリカ1250スペシャル」に加え、「パンアメリカ1250ST」を発表。実用的なデイリーライドやオンロードツーリングに最適化した、ハーレーの新たなアドベンチャースポーツモデルとしている。
クイックシフターを標準装備し、クラッチレスでのシフト操作も可能となったほか、フロント・リヤともに17インチのアルミキャストホイール(「パンアメリカ1250スペシャル」はフロント19/リア17インチホイール)となり、新シートの採用もあり積載時のシート高が約5mm低くしたことで、停止時の足つきにも安心感を与えるとしている。「パンアメリカ1250 ST」は、ビリヤードグレーとビビッドブラック、ブリリアントレッドの3色を用意。

パンアメリカ1250ST
【改良したスポーツカテゴリ「スポーツスターS」】
2025年の「スポーツスターS」は、新たにエンジンとエキゾーストシステム全体にブラックアウト仕上げを施し、フューエルタンクにはヴィンテージ風の「チェッカーV」タンクメダリオンが配し、精悍さを強調するデザインとした。改良されたリヤのサスペンションは、シート高に影響を与えることなくリヤホイールのトラベルを51mmから82mmへと60%拡大し、ライダーの快適性が大きく向上させた。
標準機能のクルーズコントロールのほか、4インチTFTディスプレイ、ライドモードやライダーセーフティなど、最新機能も余すところなく投入しており、ヴィンテージとモダンスポーツが融合した非凡なライディング体験を提供するという。スポーツカテゴリではこの他、「ナイトスター スペシャル」が、新カラーとなるブルーバーストとウィスキーファイヤーを加えた4色展開とする。

スポーツスターS
【CVOは3車種構成】
ハーレーダビッドソン最高峰のスタイルとデザイン、ディテールで表現するカスタムビークルオペレーションズ(CVO)では「CVOストリートグライド」「CVOロードグライド」は、いずれもデザイン、テクノロジー、パフォーマンスが向上し、目の肥えたバガーライダーの期待に応える最高級モデルとしている。両モデルとも、ブルーストリーク、ポイズンベリーフェード、レイブンフェードという3色の特別カラーを用意。
「CVOロードグライド ST」は、King of the Baggers選手権に参戦するScreamin’ Eagleファクトリーチームの「ロードグライド」にインスパイアされたモデルで、独自のMilwaukee-Eight121H.O.エンジンと高性能コンポーネントの数々を組み合わせた。深めのソロシートと6インチのライザー、モト ハンドルバーの組み合わせにより、ライダーはアグレッシブでアップライトなポジションをとってアメリカ西海岸のカスタムスタイルを体現し、速く、洗練された最高峰のプレミアムバガーに仕上げたとしている。

CVOストリートグライド
CVOロードグライド ST