
スズキは、ストリートバイクの新型「GSX-8T」および「GSX-8TT」を発表した。夏頃より欧州、北米を中心に世界各国で順次販売を開始する。日本仕様の販売開始時期や価格は未定としている。
両機種はスズキの過去の名車の個性的で魅力的な要素と、現代的なデザインを融合させながら最新の技術やエンジン、車体を採用したネオレトロのストリートバイクとしている。これまでのモデルで採用していたクラシカルで特徴的なフラットボトムのライトに着想を得た丸形ヘッドライトや、ハンドルバーエンドミラーを採用。レトロを感じながらモダンな外観に仕上げた。
GSX-8S/Rで採用し高い評価を得ているという775ccのコンパクトなエンジンと、高剛性なスチールフレーム、軽量なアルミスイングアームを組み合わせることで機敏性や快適性を高めた。
スズキドライブモードセレクター(SDMS)や電⼦制御スロットル、双方向クイックシフトなど、ライダーをアシストする電子制御システム「S.I.R.S.」や、軽量、コンパクトで信頼性が高く、低温時でも高い始動性を維持する ELIIY Power製のリチウムイオンバッテリーを採用することで、幅広いユーザーが安⼼してスポーツライディングを楽しめるバイクに仕上げたとしている。

GSX-8T
◆新型「GSX-8T」
同機種は1960年代の高性能ネイキッドバイクでTitanの愛称で知られる「T500」を彷彿とさせるデザインに仕上げたという。車体後方をマットブラックにすることでタンクを際立たせるカラーリングを採用し、勝負球を意味するビリヤードのエイトボールをイメージした立体エンブレムをシュラウドに配置したレトロかつモダンなデザインとした。
◆新型「GSX-8TT」
同機種は、過去の名車を想起させるヘッドライトカウル、アンダーカウルを採用し、1970年代のロードレーサーをイメージしたデザインとした。ボディカラーは、ブラックのフロントフォークやシュラウド、グレーのシートレールなどを採用し上質で落ち着いた配色とすることで、ホイールやデカールのスポーティーなアクセントを際立たせたカラーリングとした。車名の「TT」は、クラシックバイクを現代によみがえらせるという意味を込め、ベースモデルの「GSX-8T」と「Timeless」を掛け合わせたネーミングとしている。
◆新型「GSX-8T」「GSX-8TT」主な装備と諸元(欧州仕様)
・全長×全幅×全高:(㎜)2115×775×1105
・全幅(㎜):775
・全高(㎜):T=1105/ TT=1160
・ホイールベース(㎜):1465
・最低地上高(㎜):145
・シート高(㎜):T=815 / TT=810
・装備重量(㎏):T=201/ TT=203
・タイヤ:(前)120/70ZR17M/C チューブレス、(後)180/55ZR17M/C チューブレス
・エンジン型式: 776cc水冷4サイクル直列2気筒DOHCエンジン
・タンク容量(ℓ):16.5