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【モビリティショー】ヤマハ “「生きる」を、感じる”を披露   転倒防止モデルも市販レベルに

【モビリティショー】ヤマハ “「生きる」を、感じる”を披露   転倒防止モデルも市販レベルに

2023.10.30

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【モビリティショー】ヤマハ “「生きる」を、感じる”を披露   転倒防止モデルも市販レベルに

ヤマハ発動機は楽器のヤマハと共演した。“「生きる」を、感じる”をテーマ世界初披露のワールドプレミア6モデルを含むモーターサイクル、電動コミューター、電動アシスト自転車のeBikeなどを出展。さらにYAMAHAブランドをともに使用する楽器のヤマハの協力で音響技術や製品などを披露し、両社の先進技術を活かした演出とした。

 

 

出展では「MOTOROiD2」(モトロイド ツー/参考出展)を披露。人とマシンがパートナーのように呼応し合う親密な関係になれば、そこに「未知の人機官能が生まれるはず」という仮説で2017年発表した「MOTOROiD」から進化させたコンセプトモデル。二輪車安定化支援システム「AMSAS」を採用し、歩行速度のような低速運転における転倒不安や疲労からライダーを解放し、安心・快適に二輪車を楽しむための技術。この技術は市販車に向けて検討しているという。

 

「MOTOROiD2」には足つき性への配慮は無用の様だ

 

 

意のままに操る喜び「ハンドリングのヤマハ」が体感できる、前二輪の三輪モデル「TRICERA」(トライセラ/参考出展)は、オープンタイプのEVコンセプトモデル。開発コンセプトは、「Urban Exciting Mobility」心身とマシンがひとつの有機体となる」とし、圧倒的な解放感の中で感動体験を創出するパーソナルモビリティ。

TRICERA

 

「ELOVE」(イーラブ/参考出展)は二輪車安定化支援システム「AMSAS」を採用。極端な低速走行でも転倒を防げる電動スクーター。原付スクーターで通学なども安全に乗ることができる。同機種は市販化に近いモデルとなる。また、「E-FV」(イー エフブイ/参考出展)は電動モビリティの楽しさの探求を目的に開発された楽しめる電動ミニバイク。電動トライアルバイク「TY-E」パワーユニットを搭載し、シフトチェンジなしに走りに集中できる。電動の静粛性の一方で、サウンドデバイス機能を持ち、起動音や終了音、エンジン車のエキゾーストサウンドなどの音も楽しめる。

 

ELOVE

 

 

電動アシストでもPASの実績を活かしたeMTB の「Y-00Z MTB」(ワイ ゼロゼロズィー エムティービー/参考出展)は、オフロード走行で優れた操作性と安定性の両立を実現。「Y-01W AWD」(ワイ ゼロワンダブリュー エーダブリューディー/参考出展)は、主力モーターと前輪ハブモーターを組み合わせた両輪駆動のアドベンチャーeBike。長距離ライドを可能にするツインバッテリー、幅広タイヤなどを採用したモデル。

 

 

「TMW」(ティーエムダブリュー/参考出展)は、前輪二輪で傾斜機能LMWを採用したオフロードアドベンチャーモデル。LMW機構と連動して傾斜時にも水平を保つ大型キャリアをフロントに装備。前輪はインホイールモーター駆動、後輪はエンジン駆動のハイブリッド車となる。

 

 

1980年代のGPファクトリーマシンを彷彿させるスポーツヘリテージモデル「XSR900GP」を欧州向けに発売するとしている。日本での発売は2024年夏以降の予定となる。同モデルはXSR900をベースに、スポーティなハンドリングが楽しめ、グランプリマシンを思わせる新外装とし世界最高峰のロードレースで培ってきた歴史とスピリッツが再現されている。

 

楽器のヤマハとW共演

プレスデーでは同社の日髙祥博・社長と、協力会社として同じブランドを持つ楽器やオーディオのなどのヤマハ中田卓也・社長も登壇した。

 

日髙社長

 

日髙社長は「できなかったことが、できるようになる様になる。“「生きる」を、感じる”ことで人々の可能性を広げるため、モビリティの存在をさらに際ただせ、機能を拡張したい」との考えを述べている。さらに「モビリティでつながる交流、喜びをもらうことができる。勇気を後押しすることもこれからのモビリティが担う機能として、先進安全技術に磨きをかけている。モビリティにより可能性を広げるプロセスに寄りよせば、モノづくりも変わる」と、として同社は「ハンドリングのヤマハ」と言われることで操作の楽しさも重要視する。この一環でもう一つ「丹念の娯楽化」という価値観も大切にする。異次元の楽しさを提供するためには「丹念」が必要として、先進技術への取り組みを強調した。

 

 

ヤマハの中田社長は「丹念の楽しさ」では、「楽器もできなかったことが、できるようになると楽しさが増す。楽器も同じ心を満たしてくれるもの。楽器もバイクも物を超えて人の伴侶に慣れたら幸せではないか」などと述べている。

 

ヤマハ中田社長(右)

 

ブースではヤマハが「Real Sound Viewing」(リアル サウンド ビューイング)というシステムを披露。“ライブの真空パック”をコンセプトにアーティストの演奏をそのまま保存し再現するシステムで、新たな発音技術と映像で臨場感あふれるバーチャルライブを実現するという。また、「solo/classic」(ソロ/クラシック)という、楽器とともに暮らすことが楽しくなる家具を展示した。

 

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