国内オートバイ市場の2021年は、2020年からの全国的に新型コロナの感染者が拡大し、第二波で年当初より全国的に新型コロナ感染者が増加傾向となり、4月から9月までの行楽シーズンでも首都圏を中心に緊急事態宣言などが再度発令された。一方で、新型ワクチン接種も春から進み秋には感染者が大幅に減少した。ただ、2020年とは異なり生活者の意識や行動も大きく様変わりした。外出禁止の我慢の限界もあって、生活者であるユーザーは個々にマスクや消毒などの感染防止策を行いながら、徐々に日常を取り戻しつつある。こうした中で密を避けての移動手段として、オートバイ需要が高まった一方で、半導体生産の遅れによる車両生産の遅延、中古車流通市場も高騰した。こうした状況は2022年も続くとみられるが、ユーザーのオートバイ利用が一層活発になると予想され、催し開催の機会も増えそうだ。オートバイの根底は、体感して楽しむものだ。ただし、コロナ以前に無駄であったものと一層必要なものが鮮明になったともいえる。2022年はコロナ前の低落からの回復の高機会、節目と位置付けられ、長期的な拡大も見込める好機会の年といえそうだ。