ホンダブースでは日本初公開の新型モデルなど、ユーザーの夢の実現をサポートする多様なライフスタイルに応じた幅広いラインナップをさまざまな展示で、見て・触れて・跨って・感じもらう体験・体感型のブーストとした。さらに同社が今回力を入れたとみられるのが、ユーザーのバイクライフをサポートするアプリ「HondaGO」サービスを積極的にアピールしたことだ。
多くのユーザーやメディアが新型モデルに注目する一方で、同社ブースではユーザーへの情報発信やサービス提供、バイクライフを支援するアプリの「HondaGO」への利用を強調したことが挙げられる。
3日間のうち初日の報道公開時間以外は、ほぼ1時間おきにブース中央のメーンステージで新しくなったHondaGOの各種サービスの紹介をし続けていた。ステージでは大型スクリーンでHondaGOのアピールが中心となっていた。プレスカンファレンスの時間でも、ほぼ半数を使いホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博・社長が新しいHondaGOアプリのサービスを強調するほどの力の入れようだ。
初日の報道公開時にブースに立った室岡社長は、新型モデルの紹介に続き、「4年前よりHondaGOという情報発信やサービス提供を進めています。現在HondaGOを通じて全国で600万人の方々がそのデジタルの情報に接していただき約40万人のお客様に会員登録を頂いております」とアプリ利用サービスの拡大状況を挙げた。
また、「HondaGO がきっかけでバイクに乗り始めた、バイクに乗る不安がなくなった、こういうお客様の声が本当に増えてきております。そういうお客様をもっともっと増やして行きたい、そういう思いの元この度HondaGOがもたらすお客様への提供価値は何か、そういう原点に立ち返って私たちはそのコンセプトを再定義。それは『見つけよう、心動くこと。』です」として、HondaGOではモーターサイクルを通じた新たな発見や感動出会い、心が動く体験のお手伝いをし、バイクライフより豊かにするサービスの提供を目指すと強調。
さらに、現在展開中のサービスをより充実したものに進化させているとする。室岡社長は「より安全・安心してバイクに乗ってもらうために、初心者ライダー向けにライディングレッスン『HondaGOバイクレッスン』を、今年は実施回数を増やして全国のホンダ交通教育センターで全32回開催するとしている。また、安心してツーリングの楽しさ、新たな仲間との出会い、公道走行の不安を払拭する目的で『HondaGO TOUR』を実施、こちらも行動デビュー応援ツアーを始め、全国全29回の開催へご利用を拡大」すると述べ、今年は初めて海外ツアーを企画すると述べ、サービス内容の充実をアピール。
Hondaファンの集い、バイクの楽しさなどを体感してもらうための大型イベント『HondaGOバイクミーティング』を、6月2日にモビリティリゾートもてぎで開催する。サーキット、ツーリング、ニューモデル試乗など多彩な体験型のコンテンツを用意する。
さらには今年新たな取り組みとして「HondaGOにさらなる付加価値をプラスする有料会員制プログラム『HondaGO PLUS』を開始。HondaGOの各サービスで利用可能な限定クーポンやエンジョイホンダ鈴鹿8耐などの各会場で受けられる特典などを考慮しております」と強調し、アプリでの有料会員性でサービスでも質を高める。
◆展示された主な新型モデル
ブースは日本初公開、市販予定の「CB1000 HORNET(CB1000 ホーネット)」「GB350 C」をはじめ、全く新しいオートマチック機構「Honda E-Clutch」を搭載した「CB650R」「CBR650R」などの新型モデル7台以上を展示。
ホーネットが1000㏄の水冷4気筒エンジンを搭載したアグレッシブなストリートファイター「CB1000 HORNET(CB1000ホーネット)」として復活させたもの。新開発のスチール製ツイン・スパー・フレームを採用。
発売前から話題沸騰の「Honda E-Clutch」を搭載した「CB650R」「CBR650R」を公開した。Honda E-Clutchは、クラッチ制御をオン・オフで簡単に切り替えることができ、また自動制御中でもクラッチレバーを操作すればライダーの意志でクラッチをコントロールすることができる画期的なクラッチシステム。Honda E-Clutchは、今後様々なHondaのモデルに搭載される予定としており、先駆けとしてCB650RとCBR650Rに搭載されている。
人気GBシリーズをよりクラシカルにイメージチェンジ「GB350 C」は、トラディショナルなデザインに空冷単気筒エンジンを搭載。余裕のあるトルクと快適な乗り味が人気のGBシリーズに、よりクラシカルな装いをまとって登場させ、日本初公開した。大型フォークカバーやクラシカルなセパレートシート、キャプトンマフラー、ディープフェンダーなどのクラシカルテイスト支持者にはたまらないデザインといえる。
新型の「CRF1100LアドベンチャースポーツE-Clutchトランスミッション」も公開。エンジンを向上させ最大トルクを高めた。フロントホイールは19インチで、より軽快な旋回性を発揮。フロントカウルの形状デザインも変更されている。
400X後継モデル「NX400」は、よりラリーテイスト溢れるミドルアドベンチャーも初公開。普通自動二輪免許で乗れるミドルアドベンチャー「400X」の後継モデルとして登場。
コンセプトモデルでは、原付二種相当の電動二輪パーソナルコミューター「SC e: Concept」を展示。交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を2個を動力用電源として搭載する。
Hondaワークスマシンの世界最高峰のロードレース「MotoGP」で、Repsol Honda TeamのライダーのJoan Mir(ジョアン・ミル)選手が駆る「RC213V」をはじめ、今シーズンのモータースポーツで活躍するHondaのファクトリーマシン多数を展示。