10月の排気量251㏄以上である「小型二輪車の販売台数」が増加を続けている。10月としては近年になく前年同月を超えた。前月の9月と比較では季節変動もあり全銘柄で減っている。1~10月までの累計台数では前年同期超えが続き、21カ月連続へと更新した。本サイトでは今年残すところ2ヵ月となり、2022年の年間での推定販売台数も視野に入ってきた。
小型二輪車の販売台数をまとめる全国軽自動車協会連合会の調べによると、10月の小型二輪車の販売台数は前年同月に比べ29.3%の増加で9153台であった。2021年2月から今年6月まで、17カ月連続の前年月を超え、7月は前年同月比で15.3%減少したものの、8月以降からは前年月を超え10月で3ヵ月連続で増加となる。
銘柄別の販売台数では、ホンダが前年同月に比べ10月も非常に高い伸びで79.1%の増加で3593台であった。ホンダは今年2番目に高い伸び率となった。ヤマハは同27.3%の減少で870台であった。スズキも比較的に伸びて同48.4%の増加で684台であった。カワサキでは同25.4%増加して1653台で、今年前半の大幅増加とその後の安定した販売をみせている。輸入車などのその他では同12.2%の増加で2353台であった。季節変動の永評もあるが、10月で比較的に高い販売といえそうだ。
これにより1~10月までの累計販売台数については、全体で前年同期に比べ20%の増加を維持し22.6%の伸びを示して8万5789台となった。昨年10月時点での台数は1万5786台多い。
ネイ柄別の累計台数では、ホンダが前年同期に比べ49.5%増加の2万7711台で、ヤマハは同25.1%減少の9041台、スズキでは同21.9%増加で6753台、カワサキが同45.1%の増加で1万9459台、輸入車などのその他は同11.6%増加の2万2825台であった。
各社で生産の遅れが続いているものの、依然と高い需要に対し8月と9月の新車出荷台数は、8月が前年同月比で33.6%の増加で、9月では同57.99%の増加で大幅に流通に流れ込んだことが挙げられる。
本サイトでは今年、残すところ2ヵ月については、早くも11月にイタリアのミラノで開催された国際展示会EICMで2023年モデルが各社から発表されたことで、買い控えが予想される。ただ、一方ではこれまでの生産遅延により、すでに受注している台数の納入も控えていることから、前年月を割り込む可能性は少なく前年同月を超えるとみる。
こうした要因で今年2022年の年間販売台数は、10万1000台前後と予想する。10万台が達成されると、実に1998年の10万4744台以来で24年ぶりとなる。