
ホンダは原付一種の50cc以下レベルに出力を抑えた新区分「新基準原付」に適合させた「Dio110 Lite」を11月20に発売する。同様の「スーパーカブ110 Lite」、「スーパーカブ110 プロ Lite」「クロスカブ110 Lite」も12月11日に発売する。国内での販売台数は年間でDio110 Liteは9000台、スーパーカブ系では6500台を見込む。一方で、これまでの原付一種よりも価格が上昇することで、市場やバイク店での販売への影響が注目される。
新基準原付は、排気量は51~125㏄原付二種の車両でありながら、これまでの原付一種の50㏄以下で出力を「4.0kW以下に抑えた」新たな車両区分で「原付免許で乗ることができる」もの。従来からの51~125cc以下の車両で、出力4.0kWを超える車両を乗車する場合は、これまで通り小型限定普通二輪免許以上の免許が必要になる。
発売するDio110 Liteは、原付一種に求められる日常の移動時における軽快さや使い勝手の良さを追求し、新基準原付の法規に適合させ、最高出力を3.7kWに抑えて原付免許ユーザーに対応していく。エンジンは空冷・4ストローク・OHC・単気筒・109cm3エンジン「eSP(イーエスピー)」を搭載。従来の49cm3エンジンを搭載したHondaスクーターモデルに比べて力強い出力特性とすることで、よりスムーズな加速性能を実現させた。14インチの大径ホイールを採用し、市街地から郊外まで幅広い走行状況で安定感ある快適な乗り心地を持たせたほか、ホンダ独自のコンビブレーキ(前後輪連動ブレーキ)を採用することで、制動時の安心感を高めた。

Dio110 Lite
スーパーカブ110 Liteほか2機種は、スーパーカブ110をベースに区分基準に合わせて、最高出力3.5kWのパワートレインに最適化して、原付免許ユーザーに対応していく。ホンダでは51~125㏄の車両で、新基準原付の4.0kW以下に抑えた車両に車種名と「Lite」という大きく表示した車名ロゴをフロントライト下部のフロントカバーに装着させ、新基準原付車と見分け認識しやすいようにしている。
スーパーカブ110 Liteほか2機種は、原付一種に求められる日常の移動時における軽快さや使い勝手の良さを追求し、新基準原付の法規に適合させ最高出力を3.5kWに抑えた。空冷・4ストローク・OHC・単気筒・109cm3エンジンを、スーパーカブシリーズ独自の車体に搭載。従来の50㏄以下の49cm3エンジンを搭載したスーパーカブ50シリーズに比べ、出力、トルクともに向上したことで、よりスムーズな加速性能を実現するとしている。
足まわりには前輪ディスクブレーキと前輪のみに作用するABSを採用し、制動時のさらなる安心感を持たせたほか、前後輪にキャストホイールとチューブレスタイヤを標準装備しメンテナンスを容易に配慮した。
カラーバリエーションは、スーパーカブ110 Liteのカラーバリエーションは「タスマニアグリーンメタリック」「バージンベージュ」の2色設定。スーパーカブ110 プロ Liteのカラーバリエーションには「セイシェルナイトブルー」の1色。クロスカブ110 Liteのカラーバリエーションが「マットアーマードグリーンメタリック」「ハーベストベージュ」「ボニーブルー」の3色を設定。

Dio110 Lite

スーパーカブ110プロLite

クロスカブ110 Lite
◆税込価格
・Dio110 Lite:23万9800円
・スーパーカブ110 Lite:34万1000円
・スーパーカブ110プロLite:38万5000円
・クロスカブ110 Lite:401,500円
【原付ユーザー、新基準原付車で9万円超の負担 原付二種は4万円超の値上げ】
原付免許保有者が新基準原付のスーパーカブ110 Liteを乗るには、これまでのスーパーカブ50よりも9万円を上回り負担が増える。