広告掲載について
トップ連載/インタビューバイク業界ウォッチ

「マックスフリッツ大田」開設  デイトナ系のオーディーブレイン  単独店で「ブランドメッセージ」発信

「マックスフリッツ大田」開設  デイトナ系のオーディーブレイン  単独店で「ブランドメッセージ」発信

2025.04.16

twitter facebook line
「マックスフリッツ大田」開設  デイトナ系のオーディーブレイン  単独店で「ブランドメッセージ」発信

デイトナの関連会社で、ライダースウェアブランド「Maxfritz」(マックスフリッツ)を展開する有限会社オーディーブレイン(東京都足立区)は4月12日、東京・大田区に「マックスフリッツ大田」を開設し営業を始めた。マックスフリッツの店舗としては8拠点目となる。商品はもとよりブランドメッセージを発信していく。

 

同店はJR京浜東北線の大森駅より徒歩約10分、環状7号線の春日橋交差点近くに位置する。店舗面積は約99.1㎡(約30坪)でバイク駐車場完備しコンパクトカー1台の中佐スペースを確保した。ブランドイメージと現代的な要素を融合させた店内にはブランドのすべての商品を取り揃える。商品はメンズとレディス用を充実させ、ともにアウター、トップス、ボトムに加え、グローブやブーツ、バッグはもとより、コートなどのライディング機能かつデザインを兼ね備えたアイテムを用意。

 

◆マックスフリッツ大田

住所:〒143-0024 東京都大田区中央1-13-10-1F

営業時間:11~19時

定休日:水・木曜(当面の間)

 

開設した「マックスフリッツ大田」

 

店内

 

 

ウエア事業、紆余曲折し「ようやく視野が広がった」 織田・社長

ライディングウェア市場について、織田社長は「ユーザーニーズが一時と異なり変わってきました。プロテクターを装備したジャケットなどがお客様に受け入れられるようになってきたことが挙げられます。価格帯でも変わってきており、マックスフリッツでいえばファッションとして、より“カッコ良く”といった要素も重視したいというお客様も増えてきています」と、市場変化をとらえている。「マックスフリッツのゾーン、ポジションは、比較的に根強いお客様に支持され、一方でもう一つのウエアブランドのデイトナライドギアプロダクツ(デイトナRGP)とはポジションが違います」などと述べる。

 

用品はパーツと異なり、アイテムごとに季節、サイズやカラーを幅広く揃える必要があり収益確保が困難な分野だ。これについては織田・社長は「十数年前よりデイトナではヘンリービギンズのブランドで紆余曲折しながら、ようやく事業としての視野が広がったという状況です。デイトナRGPブランドでいえば、価格と品質、デザインのポジショニングがお客様からの支持が明確にあらわれています。このブランドゾーンを外した商品は苦戦します」とブランドポジションの重要性について、心の内を明かしている。

 

その一方で「マックスフリッツは独自のイメージ、個性があり固定のお客様がいます。デイトナRGPブランドは競合するブランドが多数存在するゾーンの中で、デイトナRGPゾーンというポジションがお客様の中にもあって、このゾーンに合わせていく商品を開発していく必要があります。マックスフリッツは価格よりも、品質やデザイン重視で独自のポジションがあります」とブランドポジションの把握、的を得た商品提供などの重要性を挙げており、長年のブランドポジションやデザイン、品質、価格の設定などでのノウハウの蓄積により事業化が成り立つことを挙げている。

 

マックスフリッツは大規模な量販店での販売では「ブランドと商品が埋もれてしまい、ブランドやブランドポジションを明確に訴求することが容易ではなく、ブランドメッセージも伝わりにくくなります。ですからマックスフリッツではブティックのようにブランド独自の専売店での展開が必要となります」

 

「創業者でブランドデザイナーの佐藤義幸氏の商品づくりへのこだわりが、商品1点ごとに詰まっていますので、お客様に伝えたいことがたくさんあることも独自の専売店でなければ伝えられないこともあります」と、単独での店舗によるブランドメッセージ訴求の重要性を挙げる。

 

織田・社長

 

東京・大田区に店舗を開設した理由については「東京の西側地区に出店したかった。同店舗はJR大森からも近く、湾岸道路であれば横浜、相模原方面のほかにも、千葉からもアクセスが良いと考えた」と述べている。

 

店・買い場づくりでは「既存店に比べ比較的に店舗が広いため、全ラインナップを揃えています。それにより、多少遠くても遠方からでも来店いただけると見込んでいます。マックスフリッツの場合、安全機能はもとより大人のデザイン、品質を重視した商品としていますので、一度来店頂いて商品を手に取ってもらうことで価格への理解、試着してもらうなどの接客が重要になります。ですからこうした独自のブランド店舗の展開が重要になります」と、ブランドの独自店舗の重要性を述べている。

 

店内の商品陳列の配置については、基本的に主力のメンズ用は店内奥とし、特にボトム商品は最も奥に配置、レディス用商品は手前の店内入り口付近のスペースに配置。お支払いカウンターの近くにはグローブやグッズや小物などを陳列しています」と、多くの来店客に店内全体の商品を見てもらえるように、店内奥までの導線を意識して商品陳列しているとしている。さらに同店は「一般的なブティックにはない、お客様のくつろぎの場も設けています」と、よりユーザーとのコミュニケーションを深められるようにしている。

 

オーディーブレインの今後の課題については「店舗を主要都市に1店舗は開設していきたいと思っています。年に1店舗でも開設していく必要があると考えています。ただ、フランチャイジーの方々も頑張っていただいており、そこの商圏はお任せして、そのほかの市場でしっかりと店舗を配置していく必要があると考えています」と出店への意欲示している。

 

現在の出店では、東京都心から西側地域と、また、兵庫県の神戸と佐賀県鳥栖市の中間には店舗がなく、この間の地方都市に出店を検討していることに言及。ただ、「その前に東京都心の西側地域を抑える必要があると考えています」と近い将来、出店する考えを述べた。

 

店内奥には、すべてのボトム商品が並ぶ

 

twitter facebook line